僕が斬りたいのは人じゃない。(常識を問う)
テレビアニメ『ルパン対コナン』の番宣を見てふと思った。
泥棒対探偵、正義と悪、対峙する意志。
なんで泥棒のルパンにも、探偵のコナンにも夢を見てしまうのか。
アニメという架空の存在で、自由な世界を表現しているからだとすぐに思いつきますが
答えは、そう単純なものではないところにあると思いました。
(純粋ではなくなった、歳をとった僕の思考や経験からでもありますが)
ルパンは泥棒なのに、悪人と戦う独特の信念を貫く憎めない存在。
コナンは謎を解き、犯罪と戦うが、ときに罪人の心にまで寄り添える。
双方にはポリシーがある。故に戦わなければならない。
夢の世界なのに、現実に寄り添った理想が描かれている。
中でも僕は五右衛門が好きだ。
『またつまらぬものを斬ってしまった』の名言をつい真似したくなる。
五右衛門は、特に殺し合いにならない限り、必要が無い限り、人の命は奪わない。
人を斬るときは決まって『仕方なく』、『究極の選択』をしているときだけなのだろう。
いつも『建物や乗り物』を斬っては『中に居る人や乗る人』自体は斬ることがない。
僕の考え方にもこういったポリシーが必要に思う。
政治や社会の枠組みを斬ろうとして、そこに巻き込まれ居合わせた人を斬りたくない。
例えば、僕には『失敗者のレッテル』を張ってくれた『大企業』の皆さまにはある種『恨み』があるのだけれど。
しかし、『組織の一部』となってしまった彼らの『機械仕掛けの思考』が悪いと辿り着き心の中ではある一定の『許し』と逃がしてあげたいと想うのも事実です。
だから、僕は五右衛門のように『ひとを斬りたくない』となるのです。
では、何を斬れば世界は変わるのか?
ある意味では、『考え方』なのでしょう。
それは、教育や思想や宗教、経済活動という強大で組織がかった『チカラ』です。
僕は、子供の頃に描いた夢を『大人になれ』と言われてたくさんの希望を捨てながら生きてきたように思います。
世界の在り方という強大な『チカラ』に負け、自分を維持する為に『ねじ曲がって』生きてきました。
でも、『ひきこもる』ことを経てそれについてようやく、最近になってやっと『悔しい』と感じてきました。
以前からずっと想っていたから『屈折や挫折』を繰り返して生きてこられたと思うのですが。
人間の思い込みというのはとても厄介です。
(僕や、僕の家族、特に父親の思い込みには深い溝がある)
だから僕みたいなのが社会から『厄介』なのは当然となるのでしょう。
嘲笑されるのが当たり前なのでしょう。
でも、間違った情報を垂れ流している組織、間違ったやり方を遂行している社会を僕は斬りたい。
例えば、『ひきこもりやニートが犯罪者予備軍』と方向付ける間違った情報操作。
警察の犯罪統計には『無職者』の分類に『反社会的組織』を入れるのは何故か?
『凶悪事件』の一部を大きく取り上げて『ひきこもりの息子が親を殺害』と大きく報道するのは何故か?
『無職者』の中で『反社』の人々を除外すると圧倒的に『軽犯罪』が多く、中でも多いのは『万引きや置き引き』という『住居に入らない』窃盗が多い。これは人間が一番、たやすく犯罪に手を染めてしまう犯罪傾向だ。
『お金』が無く『収入』が無いから、『食べ物』を盗むのだ。
追い込まれた人たちが犯してしまう、とても陥りやすい犯罪だ。
強盗や、殺人などの凶悪犯罪を意図して犯している『犯罪者』が『無職』ということで『失業者』とひとくくりにしている。
一般的には『大分類』を見て『疲れる』『調べないだろう』と情報を操作しているのです。
犯罪統計と同じく、スマートな社会の統計によって『ごまかし』が行われています。
僕は自分で調べたので、分かります。
このデータはおかしい!と思い躍起になったから分かるのです。
平和に暮らしていたときには、気が付かなかったことに気が付いたのです。
具体的にデータを見たい方は、警察庁が配布する『平成29年度の犯罪』という資料の中にある『罪種別 犯行時の職業別 検挙人員』という.xslデータ(エクセル)を見て下さい。https://www.npa.go.jp/toukei/soubunkan/h29/h29hanzaitoukei.htm
面倒な方は、僕の調べた情報をご覧下さい。
罪種別犯行時の職業別検挙人員
(警察に捕まったときのその人の職業が分類されたデータです)
<大分類>・・・215,003人(全体の合計)
①自営業・家族従事者・・・14,274人
②被雇用者・勤め人・・・11,958人、27,365人、46,059人
>>エクセルページ別3つ分、合計すると85,382人
③無職者・・・115,347人
これで無職者が1番多い、悪い、と分類しています。
働いている人の①と②を足しても99,656人ですので、無職者の方25,000人程、犯罪者数が上となります。
(ここで僕は疑問が湧きました、変だなと)
そして、中分類を見ていきましょう。
無職者の<中分類>には、
・学生・生徒等
・無職者
とあります。
(またまた疑問が湧きます)
そして、小分類を見ていきます。
・学生生徒等 - 中学生、高校生、大学生、専修学校生等
・無職者 - 主婦、失業者、利子・配当・家賃等生活者、年金・雇用保険等生活者、浮浪者、その他の無職者
(ようやく疑問が解消されます)
無職者の分類に、『その他の無職者』という職種を見つけました。
これはどういう職業なのでしょうか?
学生でもなく、主婦でも無く、失業者でもない、収入も無い働いていない者。
僕のことでしょうか?(僕は、まだ警察には捕まっていませんが)
好きで働いていない、働こうとしてもはじかれた人間を一色単にしているのでしょうか?
僕はある意味で『失業者』ですが、『求職活動』しつつも実は『働きたくない人間』です。
だから『ひきこもりやニート』は『その他の無職者』になる、とも言えるのでしょうが絶対に違うと言い切れます。
僕のような世の中に分類されない『変な存在』で『宙に浮いた存在』を明るみにできるはずがないのです。
だから国は『推察』で『ひきこもり110万人』としているのです。
『ひきこもり当事者』が名乗り出ない限り把握できない現状を踏まえると『その他の無職者』は『ひきこもりやニート』ではないと言い切れます。
こちらから『助けてくれ』と言い出さない限り表面化しない影の存在なのですから。
名探偵コナンがお好きな方なら、もう『謎』はとけていると思いますが、わからない方に説明します。
『その他の失業者』というのは、『反社会的』な人を指しています。
それを警察白書では『無職者』に分類しているのです。
意志のある犯罪者を『失業者』の横に並べて『仲間入り』させているのです。
これが『情報操作』です。
社会の常識として『ひきこもりやニート』を『並列化』させて『レッテル』を貼りたいのです。
『働かない者は悪』と方向付けたいのです。
だから『自分は社会悪』と悩み、『ひきこもる』しかなくなるのです。
念のために、僕が『何が言いたいのか』を数字で示してみます。
小分類別に『職業別の犯罪件数』をランキングを書きます。※( )内は中分類、大分類です。
1位『その他の無職者』53,276件(無職者、無職)
2位『年金・雇用保険等生活者』25,352件(無職者、無職)
3位『その他の被雇用者・勤め人』25,279件(その他、被雇用者・勤め人)
4位『高校生』10,286件(学生・生徒等、無職)
5位『土木建設労務作業者』7,817件(労務作業者、被雇用者・勤め人)
6位『その他の労務作業者』7,703件(労務作業者、被雇用者・勤め人)
7位『主婦』6,638件(無職者、無職)
8位『中学生』6,229件(学生・生徒等、無職)
9位『その他の自営業主』5,920件(自営業・家族従業者)
10位『大学生』5,567件(学生生徒等、無職)
11位『事務員』4,835件(事務職、被雇用者・勤め人)
12位『その他のサービス職』4,793件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
13位『飲食店店員』4,303件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
14位『販売員』3,636件(販売従事者、被雇用者・勤め人)
15位『失業者』3,451件(無職者、無職)
16位『運輸従事者』3,275件(通信運輸従事者、被雇用者・勤め人)
17位『土木・建築業自営』3,175件(自営業・家族従業者)
18位『建設職人・配管工』2,980件(技能工、被雇用者・勤め人)
19位『その他技能工』2,892件(技能工、被雇用者・勤め人)
20位『浮浪者』2,368件(無職者、無職)
21位『その他の専門・技術職』2,249件(専門・技術職、被雇用者・勤め人)
22位『医療・保険従事者』2,108件(学生生徒等、無職)
23位『専修学校生等』2,058件(学生生徒等、無職)
24位『飲食店店主』1,815件(自営業・家族従業者)
25位『運搬労務作業者』1815件(労務作業者、被雇用者・勤め人)
26位『外交員・セールスマン』1,733件(販売従事者、被雇用者・勤め人)
27位『農・林・漁業』1549件(自営業・家族従業者)
28位『会社・公団等の役員』1,592件(管理的職業、被雇用者・勤め人)
29位『調理人・バーテンダー』1,006件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
30位『機械工(輸送・精密を除く)』865件(技能工、被雇用者・勤め人)
31位『販売店主』855件(自営業・家族従業者)
32位『その他保安従事者』846件(保安従事者、被雇用者・勤め人)
33位『金属加工工』814件(技能工、被雇用者・勤め人)
34位『食品・衣料品製造工』695件(技能工、被雇用者・勤め人)
35位『ホステス・ホスト』672件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
36位『美容師・理容師』614件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
37位『教員』558件(専門・技術職、被雇用者・勤め人)
38位『不動産業自営』557件(自営業・家族従業者)
39位『遊戯場等店員』537件(サービス業従事者、被雇用者・勤め人)
40位『警察官・自衛官・消防士等』442件(保安従事者、被雇用者・勤め人)
41位『輸送・精密機械工』405件(技能工、被雇用者・勤め人)
42位『製造業自営』403件(自営業・家族従業者)
42位『会社・公団等の部課長』376件(管理的職業、被雇用者・勤め人)
44位『通信従事者』170件(通信運輸従事者、被雇用者・勤め人)
45位『露店・行商・廃品回収』132件(販売従事者、被雇用者・勤め人)
46位『利子・配当・家賃等生活者』122件(無職者、無職)
47位『芸能人・プロスポーツ選手』104件(専門・技術職、被雇用者・勤め人)
48位『議員・知事・課長以上の公務員』106件(管理的職業、被雇用者・勤め人)
49位『弁護士』30件(専門・技術職、被雇用者・勤め人)
圧倒的に、『その他の無職者』の犯罪件数が1位です。
では、どうして『ヤクザ、犯罪組織、詐欺集団、犯罪シンジケート』等と書かないのか?『その他』と表現するのか。
『正義』を誇示するために『真実』を『うやむや』にしたいのです。
世界で起こっている現象を利用して『無法者』を『意志のある犯罪者』と分類しないのです。『犯罪者』に『警察』は勝てない、と認めたくないのです。
(職業の定義として分類している為、と言いたいのでしょうが)
『謎』の集団を『謎』のままにして『悪』を『抽象化』して『色を混ぜる』ことで『普通じゃない人々』を塗りつぶしたいのでしょうか。
僕は、警察を否定したいのではありません。
日々、犯罪者と戦う正義そのものを貫く人々を僕は尊敬しています。
しかし、警察関係者の犯罪まで目立つ世の中で、『ひきこもりやニート』を『犯罪者、犯罪予備軍』と『人々の注意』を分散させて、『その他』という『曖昧な表現』でもって情報を『混濁』させる手法は頂けません。
僕が、僕を主張するように『組織の威厳』みたいなものを確立しておきたいのはポリシーのひとつでしょう。
しかし、『自分たちを無能』だと認めないために弱者に目を向けさせて『煙を立てる』ようなことをして『ごまかす』のは『卑怯』だと思うのです。
犯罪が成立する場合『社会に不満のある人』の犯罪傾向(動機)が強い。
反社会的主義者が増えるのを(未然に)抑えなければならない。
働かない者たちは『過激な思想』を抱きやすい傾向と予想。
横並びに『統率(矯正)』しなければ。
そして、真実に上手に嘘を混ぜて情報を分散し『統制を図る』。
これは遥か昔からある手段でしょう。
僕はいつの間にか『犯罪者じゃない』のに『社会悪』にされてしまう。
『立ち直りや自立支援』と謳いながらも『矯正』され『整列』させられるために僕は生きているんじゃない。
『ひきこもる人々』を懐疑的にしている社会は『常識』と『集団性』を利用して『個』を阻害しようとしていると、僕が感じるのは当然なのだ。
そんな世界に『現実ばかり見て、夢を持てなくなる』のは当然なんです。
ニュースも同じです。
話題性をもって人々をひきつけて『煙を立てる』、そして『真実』を『ごまかして』いるのです。
全てがそうではなく、混ぜているのです。
必至に努力している誰かの皮をまとって利用しているのです。
例えば、『オリンピック』と称して『選手』や『人々の夢』利用するような『悪いチカラ』を僕は許したくない。
最近、とても『嫌な予感』がしてなりません。
目に映るニュースに無い『大変なこと』が世界に潜んでいるように思います。
それをごまかすために誰かが『僕らに嘘を見せている』のではないかと。
世界を動かしているような権力者達は『弱者をまた食い物』にしてまた『戦争』を企んでいるんじゃないかと。
僕は自分の勘を信じます。『これが気のせいであればいい』と願いながら。
何が正しくて何が悪いのか『究極の選択』を迫られているような暇のない忙しい世界ですが『闇から見える光』が落とした『影』にも更に暗い『影』があります。
だまし絵のように世界に潜み錯覚を見せる『世界に散りばめられた嘘の線』を僕は斬りたいのです。(絵を書く人ならわかる嘘の線に似て非なる、本当の虚栄です)
僕は、仕事をしていないから収入もない、ただお腹が空くばかりで自分のやっていることを諦めそうになります。
かといって『犯罪者にならない為に働け、お金を稼げ、いずれお前は犯罪者だ』という『見えないレッテルを貼る』のは間違いだと思います。
賢い人間だけが生きていける世の中なんて馬鹿々々しい。
馬鹿が馬鹿なりに胸を張って生きている世界こそ美しいと思うのです。
だからドラゴンニートは旅を続けます。